「マイホームを持ったら、素敵な庭で過ごすのが夢だったはずなのに…現実は週末ごとの雑草との戦いで終わってしまう」 「共働きで忙しく、庭の手入れまで手が回らない。いっそ全部コンクリートにすべきだろうか…」
神奈川県藤沢市で多くの外構・エクステリア工事を手掛けてきた私たち「エクステリアクローバー」にも、こうした切実なお悩みが数多く寄せられます。
私たちは、お庭とは「家と庭で創り上げる幸せな『家庭』」のための大切な場所だと考えています。そのお庭が、手入れの「負担」や「ストレス」になってしまっては、本末転倒です。
この記事では、藤沢市(湘南エリア)の気候や特性を熟知した私たちが、「庭を手入れ不要にしたい」というご要望の「本当の答え」をお伝えします。
結論から申し上げると、残念ながら「完全に手入れがゼロ(=放置OK)」のお庭は現実的ではありません。しかし、「限りなく手間に近いお庭(=ローメンテナンス)」を実現し、「手入れの時間を、家族で過ごす楽しい時間に変える」ことは、設計と素材選びによって十分に可能です。
雑草対策、植栽選び、掃除の手間までをプロの視点で見直し、"管理"から解放され、"暮らし"を楽しむためのお庭づくりのヒントをご紹介します。
【目次】
・「手入れ不要」の本当の意味とは?
・【雑草対策編】「地面」の設計がローメンテナンス化の鍵
・【植栽編】緑は欲しい!でも手間はかけたくない方の賢い選択
・【素材・設備編】初期投資で未来の「時間」を買う
・まとめ
■「手入れ不要」の本当の意味とは?

「庭を手入れ不要にしたい」——。 これは、お庭づくりをご検討されるお客様から、私たちエクステリアクローバーが最も多くいただくご要望の一つです。
しかし、ここで一つ、プロとして誠実にお伝えしなければならない「事実」があります。
それは、屋外にある以上、「手入れが完全にゼロ(=365日放置してOK)」のお庭は現実的に存在しない、ということです。
例えば、どれだけ完璧に設計したお庭でも、
風に乗って砂埃や土埃は飛んできます。
鳥がフンをしたり、種を運んできたりします。
季節になれば、どこからか落ち葉が舞い込みます。
日陰や湿気の多い場所には、コケやカビが発生することもあります。
これらは自然現象であり、完全に防ぐことはできません。
・ 目指すべきは「ゼロ」ではなく「ローメンテナンス」
私たちが目指すべきなのは、「手入れゼロ」という非現実的なゴールではありません。 目指すべきは、「手入れの負担を限りなくゼロに近づける」=「ローメンテナンス」なお庭です。
ローメンテナンスなお庭とは、具体的に以下のような状態を指します。
・大変な作業(草むしり、芝刈り、広範囲の掃き掃除)が不要になる。
・年に数回、あるいは気になった時の簡単な掃除(ホースでの水洗いや掃き掃除程度)で美観が保てる。
・専門的な知識や道具がなくても、家族の誰もが管理できる。
エクステリアクローバーの経営理念は、「家と庭で創り上げる幸せな『家庭』」をお客様と一緒につくり上げることです。
お庭が「管理する場所」になってしまい、週末の貴重な時間が手入れ作業で奪われてしまうのは、私たちの本意ではありません。お庭は「家族で楽しむ場所」であるべきです。
だからこそ私たちは、設計と素材の力で「大変な作業」を徹底的に排除し、お客様が「お庭で過ごす幸せな時間」を最大化するローメンテナンスな設計をご提案しています。
・ お庭の手間は「3つ」に分類できる(雑草・落ち葉掃除・植栽管理)
ローメンテナンス化を実現するために、まず「お庭の手間」とは何かを具体的に分解してみましょう。 突き詰めると、お庭の手間は以下の3つに分類できます。
-【雑草の管理】
最も時間と労力を奪う要因です。「少しサボっただけで、あっという間に生えてくる」「抜いても抜いてもキリがない」と、多くの方を悩ませます。
-【掃除(落ち葉・砂埃)】
特に秋から冬にかけての落ち葉掃除は、広範囲に及ぶと重労働です。また、砂埃が溜まるとデッキやテラスが汚れ、見た目も悪くなります。
-【植栽の管理】
植物を植えれば、水やり、剪定(枝切り)、害虫対策、肥料やりなどが必要になります。天然芝の場合は、定期的な芝刈りも欠かせません。
これら3つの手間を、次の章からご紹介する「設計」「素材選び」「植栽計画」によって、いかに効率よく解決していくか。それが「手入れ不要」と言えるほど快適なお庭づくりの鍵となります。
■【雑草対策編】「地面」の設計がローメンテナンス化の鍵

お庭の手間で最も多くの時間と労力を奪う「雑草」。 ローメンテナンスなお庭を実現する最大の鍵は、この雑草が生える原因である「土が露出した地面」を、いかに適切にカバー(被覆)するかにかかっています。
「土」を覆う方法には様々な選択肢があり、それぞれに特性があります。ご自身のライフスタイルや理想のお庭のイメージに合わせて、最適な方法を選びましょう。
–選択肢1:人工芝(高品質なものを選ぶ視点と下地処理の重要性)
「手入れは楽にしたいけれど、お庭には緑の景色が欲しい」
「子どもやペットが安全に走り回れる場所にしたい」
という方に、現在最も選ばれている選択肢の一つが人工芝です。
天然芝と違い、芝刈り、水やり、肥料やり、雑草取りといった手間が一切不要なのが最大のメリットです。一年中、青々とした美しい景観を保つことができます。
・【気を付けるポイント(プロの視点)】
人工芝の満足度は、「製品の品質」と「下地処理」の2つで決まります。
安価な人工芝は、紫外線ですぐに劣化して破れたり、見た目が不自然だったりすることがあります。
しかしそれ以上に重要なのが、施工時の「下地処理」です。
私たちは、まず地面をしっかりと転圧して平らにし、高品質な防草シートを敷設します。この下地処理が不十分だと、せっかく人工芝を敷いてもシートの隙間や下から雑草が生えてきたり、水はけが悪くコケが生えたりする原因となります。ここは施工業者の経験と技術が問われる、最も重要な工程です。
-選択肢2:タイルデッキ・コンクリートテラス(第ニのリビングとしての活用)

雑草対策として最も確実性が高く、耐久性にも優れているのが、タイルデッキやコンクリート(土間)テラスです。
物理的に地面をコンクリートやタイルで覆うため、雑草が生える余地がありません。
また、表面がフラットで硬いため、汚れたらデッキブラシでこすったり、高圧洗浄機で丸洗いしたりでき、掃除が非常に楽な点も魅力です。
エクステリアクローバーでは、こうしたスペースを単なる「雑草対策」とは考えません。
リビングの床と高さを合わせることで、室内と屋外が一体的につながる「第二のリビング(アウトドアリビング)」として活用することをご提案しています。 週末にBBQを楽しんだり、お子様のビニールプールを広げたりと、「家族の幸せな時間」を過ごすための中心的な場所となります。
【気を付けるポイント】
素材の特性上、夏場は直射日光によって表面温度がかなり高くなることがあります。 これらはシェード(日よけ)やオーニングを設置することで、日陰の快適な空間を作り出すことが可能です。
-選択肢3:防草シート+砂利・ウッドチップ(素材ごとの特性と気を付けるポイント)
比較的コストを抑えながら雑草対策ができる、古くからある定番の方法が「防草シート」と「仕上げ材(砂利やウッドチップなど)」の組み合わせです。
砂利敷きは、踏むと「ジャリジャリ」と音が鳴るため、防犯対策としても有効とされています。ウッドチップは、ナチュラルな雰囲気やクッション性を出したい場合に適しています。
【気を付けるポイント(プロの視点)】
この方法の成否は、100%「防草シートの品質(耐久性)」にかかっています。
ホームセンターなどで安価に売られている薄いシート(不織布タイプなど)は、耐久年数が短く、数年で紫外線によって劣化し、破れてしまいます。
また、スギナやチガヤといった生命力の強い雑草は、薄いシートを簡単に突き破って生えてきます。
私たちは、プロ仕様の「高耐久(高密度)な織布タイプ」の防草シートを選定しています。初期コストは少し上がりますが、長期的に見て張り替えの手間や雑草ストレスをなくすためには、絶対に妥協してはいけないポイントです。
また、砂利は落ち葉が入り込むと掃除がしにくいという特性もあるため、落葉樹の近くは避けるなど、施工場所の選定も重要です。
■【植栽編】緑は欲しい!でも手間はかけたくない方の賢い選択

「手入れを楽にしたいから、植物は一切植えたくない」 そう割り切るのも一つの選択ですが、多くのお客様は「大変なのは嫌だけど、季節を感じる緑や花は少し欲しい」というお気持ちを持たれています。
ご安心ください。「ローメンテナンス」と「緑のある暮らし」は両立できます。 大切なのは、「どこに・どう植えるか(植え方)」と「何を植えるか(選び方)」を戦略的に計画することです。
-「地植え」は避ける?管理を楽にする「レイズドベッド(立ち上げ花壇)」
手入れの手間を減らすために、私たちがまずご提案するのが「植栽エリアを限定する」ことです。その最も有効な手段が「レイズドベッド(立ち上げ花壇)」です。
地面に直接植える「地植え」は、一見ナチュラルですが、以下のような手間が発生しがちです。
植物の根が想定外の場所まで広がってしまう。
土が雨で流れ出し、テラスや人工芝を汚してしまう。
植栽スペースと他のエリアの境界から雑草が生えやすい。
お手入れの際にかがむ必要があり、足腰に負担がかかる。
※「地植え」の場合でも、直接鉢を植えることで上記の手間を改善することが出来ます。
レイズドベッド(レンガやブロックなどで囲い、地面より一段高くした花壇)には、これらの手間を解決する大きなメリットがあります。
範囲の限定:
植物が育つ範囲を物理的に区切るため、管理が圧倒的に楽になります。
土の流出防止:
周囲を囲うことで、土や泥が流れ出すのを防ぎ、お庭全体を清潔に保てます。
手入れが楽な姿勢で:
高さがあるため、立ったままや縁に腰掛けながら、楽な姿勢でお手入れができます。
デザイン性:
お庭のアクセントとして、空間に立体感とメリハリを生み出します。
あえて「地植え」にせず、管理する範囲を明確に区切ることが、ローメンテナンスな植栽計画の第一歩です。
-植えるならコレ!成長が穏やかで落ち葉が少ない厳選樹木(常緑樹など)
次に重要なのが「何を植えるか」です。 ローメンテナンスな樹木を選ぶ基準は、以下の3点です。
成長が緩やか(頻繁な剪定が不要)
葉が落ちにくい(常緑樹)
病気や害虫に強い
もちろん「全く成長しない」「葉が一切落ちない」木はありませんが、その手間が最小限で済む樹種はあります。
<ローメンテナンスな樹木の例>
- ソヨゴ(常緑樹): 成長が非常に緩やかで、自然と樹形が整いやすい代表格です。
- ハイノキ(常緑樹): 繊細で涼しげな葉が特徴。成長も緩やかです。
- オリーブ(常緑樹): 洋風のお庭に人気。比較的乾燥に強く丈夫ですが、樹形を整える剪定は必要です。
逆に、美しくても落ち葉が多い落葉樹(例:モミジ、ハナミズキなど)や、成長が非常に早い樹木は、掃き掃除や剪定の手間が毎年必ず発生するため、ローメンテナンスを最優先する場合は慎重な検討が必要です。
-藤沢市・湘南エリアの気候(潮風)でも育ちやすい植物とは
エクステリアクローバーが拠点を置く藤沢市、特に海に近い湘南エリアでは、もう一つ考慮すべきファクトがあります。それは「潮風(塩害)」です。
海からの風に含まれる塩分は、植物の葉を傷め、枯らしてしまう原因になることがあります。 すべての植物が潮風に弱いわけではなく、中には潮風に比較的強い(耐塩性がある)植物も存在します。
<潮風に比較的強いとされる植物の例>
- ニューサイラン、コルジリネ: 葉の色がカラフルで、お庭のアクセントになる丈夫な植物です。
- ローズマリー、ウエストリンギア(ハーブ類): 乾燥や潮風に強く、管理がしやすい代表的な低木です。
- フェイジョア(常緑樹): 果実も楽しめる丈夫な木として知られています。
こうした地域特性を理解した上で植栽を選定しないと、「植えたはいいが、すぐに枯れてしまった」という残念な結果になりかねません。 私たちは、藤沢市の気候風土を熟知した専門家として、その土地の環境に合った植栽計画をご提案します。
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■【素材・設備編】初期投資で未来の「時間」を買う

ローメンテナンスなお庭づくりは、「雑草」や「植栽」の対策だけでは完了しません。 お庭を構成するウッドデッキ、フェンス、カーポートといった「構造物」の素材選びも、将来の手間を大きく左右する重要なポイントです。
「初期費用は少し高くても、10年後、20年後に手入れで後悔しない素材を選ぶ」 これは、未来の貴重な「家族の時間」を守るための大切な投資です。
- ウッドデッキは「樹脂木(人工木)」がスタンダードな理由
お庭に開放感と温かみをもたらすウッドデッキ。かつては天然木が主流でしたが、ローメンテナンス性を重視する現在では「樹脂木(人工木)」がスタンダードとなっています。
天然木(特に安価なソフトウッド)には、以下のような定期的なメンテナンスが「必須」です。
- 数年に一度の再塗装(防腐・防虫塗料の塗布)
- 腐食やシロアリによる劣化のリスク
- ササクレによる怪我の可能性
これに対し、樹脂木(木粉と樹脂を混ぜて成形したもの)は、天然木の質感を持ちながら、これらの手間をほぼ全て解消します。
- 再塗装や防腐処理が一切不要
- 腐食やシロアリの心配がない
- 汚れたら水で丸洗いできる
天然木ならではの風合いも魅力的ですが、「手入れの時間を家族の時間に変えたい」と願うお客様には、私たちは自信を持って樹脂木デッキをおすすめしています。
-あると便利な「立水栓」と「屋外収納(物置)」の配置計画
最後に、これらは「手入れ不要」にする設備ではありませんが、「手入れ(掃除や片付け)のハードルを劇的に下げる」ための重要な設備です。
デザイン性の高い「立水栓」 お庭の掃除(タイルデッキの水洗いや人工芝の汚れ落とし)や、数少ない植栽への水やりの際、水道が使いにくい場所にあると、それだけで「面倒」に感じてしまいます。 ホースリールを繋ぎやすい場所や、デッキのすぐそばなど、「使う場所」を想定した動線上に設置することが重要です。
最近はお庭のデザインを格上げする、おしゃれな立水栓も豊富にあります。
「屋外収納(物置)」の配置 ローメンテナンスなお庭でも、高圧洗浄機、掃除用のデッキブラシ、ホースリール、あるいはお子様の外遊び道具など、「お庭で使うモノ」は必ず出てきます。
これらが常に出しっぱなしになっていると、お庭は雑然とし、「片付いていない」という別のストレス(=手入れの手間)が発生します。 外観を損ねないおしゃれな物置やベンチ兼収納などを設計段階で組み込むことで、「散らからない庭=常にスッキリと片付いたローメンテナンスな空間」を実現できます。
■まとめ

「庭の手入れ不要」をキーワードに、お庭をローメンテナンス化するための設計、素材選び、植栽計画について、私たちプロの視点から解説してきました。
「手入れが完全にゼロ」のお庭は現実的ではありませんが、一工夫をしていくことで「手入れの負担をゼロに近づける」ことは十分に可能です。
私たちが考えるローメンテナンスのお庭とは、単なる「楽(ラク)をするためのお庭」ではありません。 それは、これまで「草むしり」や「掃除」に費やしていたはずの貴重な時間を、「ご家族が一緒に笑い合うための時間」に変えるための、前向きな空間づくりです。
お庭の手入れにかけていた週末が、お子様とボール遊びをする時間に変わる。 雑草を抜いていた時間が、タイルテラスで楽しむBBQの時間に変わる。
エクステリアクローバー株式会社は、「家と庭で創り上げる幸せな『家庭』」という経営理念のもと、お客様のお家創りの最後を締めくくるお庭づくりをお手伝いしています。

私たちが目指すのは、お客様が「四つ葉のクローバー」を見つけた時のような、ささやかだけれども確かな幸福感を感じられるお庭です。
神奈川県藤沢市、茅ヶ崎市、鎌倉市をはじめとした湘南エリアで、「お庭の手入れから解放されたい」「家族が本当に楽しめるお庭にしたい」とお考えなら、ぜひ一度私たちにご相談ください。
お客様のライフスタイルと、藤沢市の地域特性を深く理解した専門家として、お客様ご家族だけの「幸せな時間」を創り出すプランをご提案いたします。
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エクステリアクローバー株式会社は、神奈川県藤沢市を拠点に外構工事を手掛ける会社です。お客様の生活を考えた最善のご提案、細部にまでこだわった丁寧な施工で、理想の空間を実現いたします。
エクステリアは、住まいの第一印象を決める重要な部分です。使いやすさだけでなく、建物の雰囲気に合わせた形をとる必要があります。弊社では、お客様のご要望を踏まえながら、建物の外観に合わせたコンセプトを考えご提案いたし、お客様の幸せのために力を尽くしますので、まずはお気軽にご相談ください。
代表取締役 伊澤 雅人(イサワ マサト)
TEL 050-7110-9680
FAX 0466-54-7598
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